私は車が好きです。免許取得まではそんなに興味がなかったのですが、免許取得後は運転が楽しくなり、色々車に興味を持つようになりました。
2011年4月から2014年4月まで3年間にLotus Eliseを通勤からレジャーまで使用しておりました。いろんな面で楽しいとても良い車でした。今でも余裕ができたら所有したいと思っています。そのEliseのインプレッションをお届けしたいと思います。最新のモデルとはエンジンが異なっており、それに応じて足回りの設定等も変わっていると思いますが、乗ってみた感じは大きく変わらないと思います。検討している方の参考になれば幸いです。
Lotus Eliseとは。
Lotus EliseはLotus carsが設計、製造、販売するライトウェイトスポーツカーです。初代が出た時は、軽量化のためにシャーシの接合に航空産業用接着剤を使用しているというのが大きな話題になったのを覚えています。
アルミ製のバスタブシャーシにFRP製のボディを被せ、シャーシのみで剛性を確保しているため天井はタルガトップになっておりオープンドライブが楽しめます。エンジンはキャビン後方にレイアウトされるミッドシップで後輪を駆動します。
2011年式Lotus Eliseの主な諸元とスペック
主な諸元
ボディタイプ:オープン
ドア数:2ドア
乗車定員:2名
ボディサイズ:全長3800×全幅1720×全高1130mm
車両重量:900kg
主なスペック
エンジン形式:1ZR-FAE
最高出力:136ps(100kW)/6800rpm,
最大トルク:16.3kg・m(160N・m)/4400rpm
走行性能インプレッション
動力性能
エンジン出力だけみると非力に感じますが、車重が1トン切っているので必要十分です。必要な時にアクセル踏み込めばストレスなく狙った速度まで加速します。
操作性能
これはさすがLotusです。「走る」「曲がる」「止まる」は自分の思った通りの動きができます。前後ダブルウィッシュボーン、ザックスのスプリングにビルシュタインのダンパーの足回りは、不安や不快な車体の動きを起こすことなく、ハンドル操作のまま車を旋回させます。
フロントAP、リアBremboのブレーキは、よく効き、ブレーキを踏んだ量に応じてリニアに車体を減速させます。
ミッドシップということも相まってブレーキング時の姿勢もピッチングほとんどなく、地面にそのまま吸い寄せられる感じでなんの不安もありません。
日常性能インプレッション
信頼性は高い。
エンジンはトヨタ製なので壊れる心配はしていませんでした。実際3年間でエンジンが問題になったことはありません。また、電装系もノートラブルでした。たまたま良い個体に当たったのか私のEliseは所有している間トラブルなく、通勤とレジャーに活躍してくれました。
乗降性はやはり悪い。
慣れてしまえば問題ないですが、普通に考えるとやはり悪いでしょう。シャーシ単体での剛性確保のために太く高さのあるサイドシルが乗り降りの邪魔になります。最初に片足入れてお尻を落とし、残った足をよっこらしょという感じで乗り込みます。降りるときはその逆ですね。運転席狭いので乗り降りのたびにシートポジションを一番後ろまで動かす必要があります。
室内快適装備は最低限。
パワステは付いていません。しかし動き出してしまえば全く問題ありません。
快適装備と言えるものは最低限でした。マニュアルエアコン、1DINサイズのCDプレイヤー、パワーウインドウぐらいです。この車は走りを楽しむ車なのでこれで十分でした。
視認性。運転席からの視界は良好。
運転席からの視界は良好です。フロントはタイヤフェンダーの盛り上がりのおかげでタイヤがどこにあるかわかりやすく、車両感覚つかみやすいです。ルームミラーによる後方視界は、トンネルバックのおかげでとても良好です。ドアミラーと組み合わせると後方視界は全く問題ありませんでした。
着座位置はとてつもなく低い。
着座位置はとてつもなく低いです。感覚的に地面から10cm程度のところにお尻がある感じ。実際シートに座ってドアを開けると地面にタッチできます。目線の高さはガードレールと同じかそれより低かったです。
室内空間は狭い。
室内空間はとても狭いです。運転席と助手席のシート、肩の部分のスペースは10cmもありません。おっさんが2人座るととても窮屈です。なので隣には女性をのせることをお勧めします。
カップホルダーはなかった。
今では色々な外国車に標準装備されているカップホルダーなどというものも付いていません。飲み物はこぼれないようなフタ付きのものを車内の狭いスペースどこかに置いておくしかありません。
車内へ入り込むノイズは大きい。
運転中に車内へ入り込むノイズは結構大きいです。市街地走行であれば隣との会話は問題ないですが、高速走行になると風切り音とロードノイズが結構入り込み、隣との会話が難しくなるときがありました。
ソフトトップの開閉はとても簡単。
オープンドライブを楽しむためのソフトトップの開閉はとても簡単です。3ステップ30秒ほどで終わります。外したソフトトップはトランクに入れるか、キャビンのシート後方専用スペースに置いておくかです。
トランクスペースは意外と広い。
トランクスペースは思っていたより広いです。開口部は狭いですが、後方のボディシェル内側の空間が大きく空いていますので見た目から想像するよりも体積あります。機内持ち込みサイズのトランクなら開口部から入れて横へスライドさせることにより二つほど入れられます。大人2人の1〜2泊旅行程度の荷物なら問題ありません。
燃費は良い。
ガソリンはハイオク指定です。
実燃費は通勤街乗りだと12〜13km/L、高速走行だと16〜17km/Lでした。
タイヤの寿命が長い。
タイヤは純正でYOKOHAMA ADVAN NEOVAというかなりハイグリップなタイヤを履いています。ハイグリップタイヤは文字通り自らのゴムを削ってハイグリップを得る代わりに寿命が短いですが、Eliseの場合、リアタイヤは2年持ちました。フロントは3年経ってもまだ大丈夫そうだったので4年は持つと思います。タイヤサイズもフロント16inch、リア17inchと今となっては通常サイズなのでタイヤ交換の価格も安かったです。
注目度が高い。
私のEliseはオレンジ色だったせいもあるのでしょうが、普通に走っているだけで周りの注目を浴びます。交差点で止まっているときに小学生男子の集団に遭遇しようものならもうヒーローです。
周りに見られているので紳士な走りをするように心がけましょう。
目立ちますがお巡りさんに止められたことはありません。上記心がけがよかったのでしょう。
女子受けは意外と良い。
これは意外だったのですが、「乗り降りしにくい」「狭い」「うるさい」な車にも関わらず女子受けはよかったです。向こうからドライブのお願いをされたこともあります。
まとめ
過去に所有し日常使いをしていた2012年式Lotus Eliseについて、走行性能インプレッションと、日常生活インプレッションをしてみました。走行性能インプレッションはよく見るので皆さんご存知でしょうが、日常生活インプレッションはあまり見かけないのではないでしょうか?日常使い問題なくできますし、2人の旅行なら荷物スペースも問題なしです。Eliseの購入を検討している肩の参考になれば嬉しいです。
#lotus #Elise