Buzz Rickson’s(バズリクソンズ ) MA-1 MIL-J-8279 ディテールとサイズ感、防寒性など
MA-1といえばアメリカ空軍を代表するフライトジャケットです。近年では色々なショップから時代に合わせてシルエットや素材を変更したMA-1がたくさん出ているので、皆様基本的な形はご存知だと思います。私は90年代に一度ブームがきた際にはアルファ社のものを着ておりました。その頃から各社、実際にMA-1が使用された当時のものを復刻し発売されてましたがお値段が高く、当時学生の身分では高嶺の花でした。最近、古着でその頃の復刻MA-1を入手したので紹介します。また、William Gibson collectionの黒いMA-1も入手しました。そちらとの比較も是非。
Buzz Rickson’s(バズリクソンズ )とは
Buzz Rickson’s(バズリクソンズ )は東洋エンタープライズ社のミリタリーブランドで、20年以上にわたりミリタリーウェアを忠実に再現している会社です。今回のMA-1の他にもレザーやコットンモデルのミリタリージャケットを復刻していますし、最近ではBeams他とダブルネームでMA-1を出したりしています。20年前からその再現度は素晴らしく、その分お値段も高価なためなかなか購入に踏み切れませんでしたが、今回古着でお得に入手できました。憧れの品を入手できてとても嬉しいです。
MA-1 MIL-J-8279
MA-1はアメリカ空軍で1950年代から1970年代まで使用されたジャケットです。航空機の中で着用するので、動きやすく、航空機器への引っ掛かりがないシンプルな外観です。MIL-J-8279という軍規格番号が与えられており、細かな改良が行われ、MIL-J-8279からMIL-J-8279Gまで細かな違いで8種類が存在します。今回私が入手したものはMIL-J-8279のMA-1 1st、50年代後半から60年代前半の復刻モデルです。
MIL-J-8279特徴
MIL-J-8279の特徴をいくつか紹介します。
ストームフラップ先端が角ばっている。
MA-1はフロントジッパー裏にジッパー部分からの風の侵入を防ぐストームフラップが付いています。MIL-J-8279はこの上部が角ばっています。MIL-J-8279Aからはここの形状は丸くなっています。なので、MA-1でストームフラップ上部が角ばっているものは1stモデルだとすぐわかります。
変更された理由は、パイロットが脱出時に高高度では外気温が低いためこの部分が凍結し首を傷つけてしまうという事故があったからのようです。
オキシジェンタブ
左前に四角いタブがついています。これは酸素マスクのホースをクリップで止めるために用いるものです。酸素マスク装備の発達により、このタブはMIL-J-8279Bの途中から廃止されます。
ICSコードループ
両脇の下にあるボタン留めのループは機内通信装置のケーブルを通すためのループです。オキシジェンタブと同様、通信機器の発達によりMIL-J-8279Bの途中から廃止されます。
ポケットフラップなし
ポケットにフラップはつきません。フラップがつくようになるのはMIL-J-8279Eからになります。
インナーグレーカラー
MIL-J-8279Cまでインナーはグレーカラーです。MIL-J-8279Dからインナーがオレンジになり、リバーシブル仕様になります。パイロットが遭難した際にオレンジを表にして着用することで見つけられやすくするためです。
ライニングはウールパイル
MIL-J-8279Dまでのインターライニングはウールパイルです。コットンのベースにウールを埋め込んだ、いわゆる毛布のようなものです。このため、MA-1の忠実な復刻モデルは、その見た目に反して結構重いです。しかし、この重い毛布を着ていることになるのでとても暖かいです。
シガレットポケット
左腕上部にあるポケットで、MA-1の特徴的なディテールの一つです。ペン差しもついています。近年のMA-1タイプジャケットにもついているものですね。実物や復刻品は微妙な角度をつけてあります。私はこのポケットを鍵入れとして重宝しています。
Buzz Rickson’s MA-1のサイズ感
今回私が入手したのはLサイズです。Buzz Rickson’sのホームページのサイズ表では胸囲106cm前後、裄丈 85前後、身長〜180cmとなっています。私の体型は身長172cm体重80〜kgの太め体型です。MA-1はもともとフライトスーツの上に着用するのでサイズ表記よりも少し大きめに作ってあると思います。なのでMサイズでもいいかなと思っていたのですが、実際にMサイズを試着したところ、中に標準的な厚みのスウェット着用ではジャストサイズか少し小さめでした。特に胸周りがきつめ。なので今回はLサイズにしてみました。
中にスウェット着用してジッパーを閉めると少し余裕ある感じでジャストフィットでした。Lサイズでちょうど良かったです。
サイズを悩んでいる方の参考になれば幸いです。
Buzz Rickson’s MA-1の防寒性
MA-1はインターミディエイトゾーン、-10℃〜10℃の気温に対応しています。Buzz Rickson’sのような復刻モデルでインターライニングがウールパイルのものであればこの温度では問題ありません。日本では12月〜2月の間でも問題ないでしょう。
ただし、風が吹くと、首と腰回りおよび袖のリブ部分から冷たい空気の侵入があります。フライトジャケットは航空機内での着用を想定されているので、風が吹く環境での防寒性はそこまで考えられていないのです。
バイク乗る際に着用される方をよくみますが、上記のようにリブ部分から風の侵入がありますので、実はバイク用には向いていません。もしもバイク乗るときや風が強いときはマフラーや手袋でリブ部分からの冷たい空気の侵入対策をしましょう。
まとめ
Buzz Rickson’s(バズリクソンズ )のMA-1 MIL-J-8279復刻モデルのディテール、サイズ感、防寒性について紹介をしました。昔からの憧れの品だったので個人的には大満足しています。これから大事に長く着用していこうと思います。Buzz Rickson’s(バズリクソンズ )のMA-1に興味ある方の参考になればとてもありがたいです。
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