機械式時計の仕組み。機能を追加でお値段高くなる。

2019/12/04
 
この記事を書いている人 - WRITER -

私は機械式時計が好きです。これまでいくつか所有しましたが個人的に一番良いのはジャガールクルトのレベルソです。今日は機械式時計の基本的な構造と、その機能により値段がどう上がっていくかを書いてみます。時計購入考えている方の参考になれば幸いです。

機械式時計の基本的な構造

機械式時計の基本的な構造はこの図のようになっています。


香箱
ゼンマイが入っています。リューズを巻くことでゼンマイが巻かれます。
巻かれたゼンマイがほとけていく力で香箱が回転します。この動力を歯車で伝えていくことにより時計の針などが動きます。


2番車
分針がついています。1時間で1周します。


3番車
2番車と4番車をつなぐ歯車です。


4番車
秒針がついています。60秒で1周します。


ガンギ車・アンクル・テンプ・ヒゲゼンマイ
これら3つで時計の調速機能を担います。
4番車が回転しようとする力をガンギ車とアンクルが制限します。
テンプはある一定の周期で揺れる振り子です。これが揺れることによりアンクルを一定周期で振動させ、ガンギ車の拘束を解いたり再度拘束したりします。ヒゲゼンマイの力を調節してテンプの振動を一定にします。

時針は?
時針は分針がついている2番車から時針用の歯車を追加します。

手巻

手巻きの場合、香箱につながるよう、リューズでゼンマイを巻いたり時間調整用の歯車を追加します。なので非常にシンプルです。

以上が3針の機械式時計の基本的な構造です。

機能の追加と値段への影響

基本的な3針時計に機能を追加していくとどんどんパーツが増えていきます。

センターセコンド

先に説明したものは秒針が中央にないスモールセコンドになります。これを中央に秒針を配したセンターセコンドにしようとすると機構が増えます。値段が少し上がります。

自動巻追加

自動巻の場合、手巻きの機構に加え、自動巻用の機構が追加されます。
回転錘とその力を香箱に伝えるための機構が増えます。値段が少し上がります。

日付追加

日付を追加するには上記基本的な機構に加え、日付用の機構が一段増えます。値段が少し上がります。

クロノグラフ機能追加

時間測定用のクロノグラフを追加するには秒針から動力を取り、それを分または時積算する機能が必要になります。ほぼ時計が一個増えると思っていいでしょう。値段が1.5倍ぐらいになります。

その他の機構

そのほかにもGMT機能、月齢がわかるムーンフェイズ、日付の横に曜日表示させようとするとどんどんパーツ数が増えていきます。複雑機構と言われる永久カレンダーやミニッツリピーターなどどんでもない数のパーツが必要になります。複雑機構になると値段がとんでもなく上がります。

このように、機能をどんどん追加していくと当然ですがお値段が上昇していき、メンテナンス費用も上昇していきます。

まとめ

機械式時計の機構について簡単に説明しました。
機能を追加していくと値段とメンテナンス費用が高くなっていく理由もご理解いただけると思います。このような点から、以前書いたようにシンプルな3針手巻き時計がオススメです。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copyright© Happy life , 2018 All Rights Reserved.